【インタビュー】『タイルで知るどんざの魅力』染織作家山下氏 

現代マジョリカタイル『どんざ』開発でアドバイス頂いた染織家山下絵里さんへどんざの魅力をインタビューしました。

『タイルで知るどんざの魅力』

“どんざ”とは、木綿の布を藍染し、その上に刺し子を施した衣服です。かつて漁師の人たちが着用した羽織のような衣服で、防寒や防潮の役目を果たしていました。刺し子は衣服を長持ちさせる補強の役割もありますが、漁師の妻や母、祖母などが漁の無事を願っておまじないとして模様などを施したといわれています。

私がどんざと出会ったのは2012年ごろです。その存在を知り興味を抱き、調べてみると淡路市北淡歴史民俗資料館に実物があることがわかりました。淡路島には古い資料として陶器は割とあるようですが、特に染織関係、布や着物関係はあまり残っていないんですね。資料館に足を運んで目にした瞬間に、なんて素敵なんだろうと心を動かされました。あの驚きと感動は今でも忘れません。

それ以来、どんざの魅力をたくさんの人に知ってもらいたいと思うようになりました。自分でも藍染をして織った生地をつくりました。洋服のデザイナーとコラボレーションして、その生地に刺し子を施した洋服も生まれています。

 

そんななかで、ダントーさんとお会いする機会があり、どんざの魅力についてお話しすると大変興味を持っていただきました。すぐに資料館で実物をご覧になって感銘を受けられたようで、タイルとして製品化すると聞きました。

どんなふうにできあがるのか想像がつきませんでしたが、「どんざタイル」を拝見して、藍の色や刺し子の味わいが見事に表現されていて驚きました。きっといろいろと苦労されたと思いますが、素敵なものができて良かったです。

 

どんざは、淡路でも知らない人が多いので、もっとたくさんの人に知ってほしいです。タイルというかたちで表現されたどんざで、その魅力を感じていただき、深く知るきっかけになればとてもうれしいです。

 

染織作家:山下 絵里さん

1975年、淡路島に生まれる。2000年、倉敷本染手織研究所で染織を学ぶ。2002年、沖縄・宮古島で宮古上布作家・仲宗根みちこ氏に師事。2005年、淡路島に戻り「織工房いついろ」を始める。

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