日本で“タイル”という名称に統一されてから、
2022年で100周年を迎えました。
その名称と歴史、DantoTileの歴史も交えてご紹介いたします。
タイルは以前“化粧煉瓦”、“貼付煉瓦”、“装飾煉瓦”などと様々な呼び方がありましたが、東京・上野で開催された平和記念博覧会の全国タイル業者大会で“タイル”という名称に統一することが決まりました。
それが1922年(大正11年)4月12日のことで、2022年で100周年を迎えました。
全国タイル工業組合では、「タイル名称統一100周年記念プロジェクト」を発足し、4月12日を「タイルの日」として記念日登録し、象徴する100周年記念ロゴマークを制作しました。
ロゴマークは100(横)と百(縦)を同時に表現しており、”タイル”に統一された起源から100年目の節目を迎え、再び「起点」とし繋がり広がるイメージを、幾何学で表現しています。日本を象徴するライジングサンの赤い丸(起源)、個性的なシルバーの10角(起点)は、クリエイティブな未来をイメージしています。
Touch The Tiles|タイル名称統一百周年記念サイト
タイル名称統一百周年記念サイト。タイルづくりの現場を取材したインタビューや、クリエイターと作り手のクロストーク、メーカーイチ押しのタイルなどのコンテンツを発信しています。
そもそも「タイル」の語源はラテン語の“テグラtegula”からきており「物を覆う」という意味で、建物の壁や床を覆う陶磁器製の建築材料を指します。
日本には西暦588年頃、仏教建築と共に伝来した瓦や塼(せん)、中国の製造技術をもとに日本初の本格的な寺院「飛鳥寺」が建立され、建材として用いられた瓦が日本におけるタイルのルーツです。
戦後、高度経済成長期にはタイルの在り方も形を変え、工業製品としての高性能な品質や精度、そして機能美が求められました。
同時に、焼き物としての情緒や美しさ、豊かな意匠性を併せ持つ理想の建築材料を目指し、切磋琢磨していきました。
そして時代の流れと共に敷瓦、腰瓦、壁瓦、貼付瓦煉瓦、化粧煉瓦など、様々な名前で呼ばれるようになり、“タイル”という名称に統一されたのは1922年(大正11年)。そして2022年4月12日、節目となる100周年を迎えました。
私たちDanto Tileの歴史は文政年間に淡路島(現在の南あわじ市)で賀集珉平翁が珉平焼を始め、藩主蜂須賀公のお手窯として花器、茶器を作り、淡路焼として名声を博したことから始まりました。
現在の本社所在地である阿万工場(現淡路島工場阿万)に「淡陶社」を設立。
※珉平焼を継承し食器、花器、玩具などを製造販売。
タイル生産を開始、食器、花器等と共に輸出。
商法実施により、日本郵船に次ぎ日本で2番目の株式会社「淡陶株式会社」に改称。
輸入タイルと同レベルの国産タイルを完成。わが国で内装タイル製造の先駆けに。
タイルの乾式成形を完成させ、成形機による本格的内装タイルの製造を開始。
タイル名称統一の同年、弊社福良工場に皇太子殿下(摂政宮殿下)がご来場。
福良工場に技術研究所を併設、原材料や施工材料を追求、新製品の開発、
製造工程における品質管理の徹底。
淡路島工場で品質保証に関するISO9002、環境保証に関するISO14001の認証を取得し、
「企業の社会的責任」を果たすべく現在でも真摯に取り組みを続けています。