今回は、素敵なお客様のご紹介です。
ホームページを通じて、刺繍作家 遠藤佐絵子様から技術研究所にマジョリカタイル見学依頼があり案内をさせて頂くことになりました。
刺繍とマジョリカタイルとの出会い
遠藤様は、日本の粋なデザインというテーマで和を意識した図柄を刺繍(クロスステッチ)で表現されその図案集など定期的に出版されています。
当日遠藤様の作品集をいただきました。
ありがとうございます。
遠藤様は日頃から刺繍に合う昔の絵柄を探しておられ、偶然マジョリカタイルというものを知りました。
そこで展示会へ出向くなど、様々な資料を集めている中、淡陶株式会社(現DantoTile)のマジョリカタイルをたまたま目にされ、1枚の幾何柄模様、組合せによるデザインに感銘を受け、ぜひこのデザインを刺繍で表現したい!ということになりご来場され、ご依頼を受ける運びとなりました。
お話をお聞きするとかなり詳しく調べている方だな。と
技術研究所内では、展示しているマジョリカタイルの歴史なども少し交え説明しながら案内させていただきました。
限られたスペースへの展示になりますので、驚いて頂くほど展示はしていませんが、明治時代からのマジョリカタイルを確認して頂きました。
明治時代のマジョリカタイルは、もちろんのこと昭和初期の実際のカタログからも写真をお撮りになられ、製作意欲が沸いている熱意を感じました。
ボーダータイルに興味をお持ちになり使用方法などの質問を受けました。
腰壁から上の見切りによく使用されていたことを説明すると、刺繍にも同じように見切りとして違う柄を間に入れる手法がよくあると聞き、商品は違ってもデザインを完成させるのは同じようなことで意匠UPを図っていると感銘を受けました。
「硬い」タイルと「やわらかい」刺繍
今回は、遠藤様からの依頼により案内させていただきましたが、
タイルという建材=「硬いもの」を
刺繍という=「やわらかいもの」として
表現して頂くのは斬新な切り口で、こちらこそよろしくお願いしますという気持ちでしたね。
出版までは、色々ハードルがあるとおっしゃっていましたが全く異なる分野から、タイルの良さ、デザインを発信して頂く事、楽しみにお待ちしております!
是非、作品を完成させ、出版してください。
同じモノづくりの人間として期待しております。
ほり