タイルにはいろんな色があります。人の好みもそれぞれあるように建築で採用される色も建物によって実に様々です。
今回は、黒いタイルの世界を覗いていきたいと思います。
外装壁
皆さんが街を歩いて黒色のタイルが採用されている建物を見たときどんな印象を受けられるでしょうか。
多少感覚の違いはあるにしても、どっしりした重厚感が感じられないでしょうか。
重厚感のある仕上がりを求めている場合、外壁タイルに黒色をお勧めします。
600角や600x300角などの大判タイルで目地の数を少なくしてすっきり見せたり、ブリックタイルで白色系の目地を詰めてあえてタイル感を出すのも良いかも知れません。
内装壁
普段生活していて真っ黒な屋内空間はそうはない印象です。
なぜでしょうか、おそらく黒色が収縮色だからではないでしょうか。
例えば、限られたスペースを最大限広く感じられるように、白色のような膨張色を選ぶ傾向が強い印象です。
しかし、黒色の空間には輪郭を際立たせ冷たい印象ながらも、高級感を感じさせるような効果があります。
こだわりの製法・こだわりの釉薬を採用することにより空間を高級感のある印象にしてくれると思います。
床
どこのタイルメーカーでも製品のカラーチャート内に黒色は含まれており、ニーズの高い色となっております。
また、床ではパターン張り(市松模様)など、色の組み合わせや形状の組み合わせなどアイデア次第で多彩な仕上がりが検討できます。
床タイルで黒色を選定するにあたっては、汚れについては考慮しておかれた方が無難かと思われます。
砂ぼこりなどタイル表面が白っぽく汚れてしまうことがありますので、定期的な清掃をお勧めいたします。
おわりに
いかがでしたでしょうか。
黒色のタイルは、 重厚感があり、目地の色や張り方など工夫すると様々な表情を見せてくれます。
一度ご検討されてはいかがでしょうか?