皆さんマジョリカタイルって聞いたことありますか?
マジョリカタイルの歴史は古く、800年以上も前のヨーロッパから始まります。
そこから和製マジョリカタイルと言われる所以、日本から世界へと羽ばたいたマジョリカタイルについてや、どのように購入できるのかをご紹介します。
マジョリカタイルとは?
まずは、マジョリカタイルの歴史から紐解いていきましょう。
中世末期から近世初頭にかけ、イタリアに輸入された美しくデザイン性に富んだラスター彩の錫釉(すずゆう)陶器が、スペインの東海岸に浮かぶマホルカ島(マヨルカ島)から船積みされて送られて来ていたため、イタリア人はこれらの陶器がマホルカ島(マヨルカ島)で焼かれたものと思い込みました。
これらスペインのラスター彩陶器を「マホルカ焼(マヨルカ焼)」と呼んだことがマジョリカタイルの由来とされています。
そしてイタリアではこの時期に開花した錫釉陶器を一般にマイヨリカと呼んでいました。
13世紀から15世紀にかけてマジョリカ陶器と言われたこれらのタイルは、
スペインからイタリアに技法が伝えられ、ヨーロッパの多くの歴史的建築物を彩りました。
その後、時は流れて幕末から明治以降の日本では、洋風建築の内装などにタイルが使われ始めます。
淡陶(だんとう)株式会社が硬質陶器によるタイル生産開始後、市場は一気に拡大し様々なメーカーが現れ始めたのです。
淡陶(だんとう)株式会社が確立した乾式成形法により、近代的な国産タイル製造が本格化しました。
この時期ぐらいから、イギリス・ヴィクトリア朝風装飾タイルを範としたタイルを「マジョリカタイル」と呼びました。イギリスで「マヨルカ」を「マジョリカ」と呼んだことから由来します。
世界へ羽ばたいたマジョリカタイル
大正時代から昭和初期にかけ、乾式成形法の和製マジョリカタイルは全盛期を迎え、日本国内のみならず世界各国へ輸出されるようになりました。
台湾、シンガポール、マレーシア、タイなどのアジアの国々では、様々な日本のタイルメーカーのマジョリカタイルが建築物に取り入れられ、なかでも高い評価をうけた淡陶社のマジョリカタイルは今の時代もなお世界中の建築物に残っています。
ヨーロッパで産まれたマジョリカタイルが、日本の技術によって形を変え、再度世界へと羽ばたき、長い年月をかけ、今も世界の建築物を彩っているのです。
100年変わらないマジョリカタイルの作り方
淡路島の欅田幸吉が賀集珉平の珉平焼を継承し、食器や花器などを製造する「淡陶(だんとう)社」が設立されました。これが当社、株式会社 Danto Tile(ダントータイル)の前身です。
昭和初期に淡陶(だんとう)社で行われた乾式成形工法は、日本のタイル市場に大きな影響を与えました。
100年以上が経過した、令和の時代にもこの製法はほとんど変わらず受け継がれ、デザイン性に優れた、おしゃれでレトロなタイルを製造することが可能です。
実際の当社の工場で現在も製造しているマジョリカタイルの製法の一部をご紹介します。
この後、しっかりと乾燥しタイル窯で素焼きした後、色付けを行い、再度タイル窯で焼いて完成させます。
このように、ひとつひとつの作業を丁寧に行いマジョリカタイルは完成します。
マジョリカタイルの購入方法
100年以上続く伝統的な乾式成形工法で作られた和製マジョリカタイルですが、
通販にて販売しているオンラインショップをご紹介します
今も昔も変わらず兵庫県の淡路島で、一枚いち枚タイル職人たちが丹精を込めて作っています。
また、マジョリカジャパンでは販売だけでなく、マジョリカタイルの絵付け体験ができるワークショップを、淡路島近辺で不定期に開催しています。ご興味のある方は一度体験してみてはいかがでしょうか。
実際に購入いただいた方のありがたいお言葉
タイル職人がこだわって制作した復刻版マジョリカタイルを販売しています。
diyに使用するだけではなく、コースターのような使い方や作品として飾っていただいている方も
いらっしゃる様です。
購入された際はぜひInstagramやTwitterなどのSNSにて感想をお聞かせてください!
まとめ
LIFE with TILE
「LiFE with TiLE タイルのある暮らし」を創造するタイルメーカーのDanto Tileでは、自社製品をはじめ、天然素材の質感をそのままに再現したタイルをイタリアやスペインなど欧州から輸入しています。徹底した品質管理により、日本基準に照らし合わせた安心安全な選りすぐりの個性あふれるタイルをラインナップしています。
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