ダントーの前身である淡陶株式会社では、明治時代から昭和初期まで、日本ではじめて国産「マジョリカタイル」を製造していました。
長い年月を超えて、2017年春。マジョリカタイルの復刻版「どんざ」が発売されました。
『どんざ』とは?
かつての漁師の仕事着、“どんざ”。木綿を藍染し刺し子を施した衣服は、耐久性や保湿性といった機能はもとより、その紋様には漁師の安全を祈る母や妻の思いも込められていました。藍染の色合いと刺し子紋様をモチーフにデザインしたのが「どんざ」です。
海に囲まれた淡路島で製造される「どんざ」は海で働く人々とその家族の思いが詰まったタイルです。
受け継がれる『マジョリカタイル』の技術
戦前、ダントーでは、数多くのマジョリカタイルを製造し、国内外に販売しておりました。その痕跡は、東南アジアで取引されている当時生産したマジョリカタイルの裏に当社が製造した印として『DK』(淡陶株式会社の略)が刻印されていることからわかります。そのマジョリカタイルの製造技術を活かし、現代の和モダン建築にマッチするよう色や意匠を一からデザインし完成したのが『どんざ』です。どんざのもつ手づくりのぬくもりを余すことなく表現しました。
現代マジョリカタイル『どんざ』 開発のポイント
どんざの魅力である刺し子の味わい、人の手で思いを込めて縫い込んでいったぬくもりを再現することに注力しました。そのために柄のパターンはひとつひとつ手作業で、試行錯誤を重ねながら型を作っていきました。
柄のパターンは 「杉刺」 「柿の花」「花文」の3種類。さまざまな紋様の中からインテリアや装飾に活用しやすいようバランスよく選定しました。
どんざの施工例
どんざは内装用タイルです。
キッチンや洗面所のワンポイントや店舗デザインとしても非常に適しています。
まとめ
土を整形し、釉薬を塗布して焼成することで独特の色彩が生まれます。その製法においてタイルは陶芸品と共通点も多く、建築材料でありながら美術品・芸術品として扱われていた時代もありました。
100年前の建築家の方々が取り入れた美術品のようなマジョリカタイルは今も色褪せることなく、世界中の人々を魅了しています。
どんざはそんな美術品のような現代の内装タイルです。
新築はもちろんリフォームでも、室内の印象をぐっと引き立てます。
きっと100年後も色褪せない美しさを見せてくれることでしょう。
どんざは現在、下記ページにて販売中です。
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