玄関は家の顔であり、毎日人が出入りする場所なので、タイルの印象一つで雰囲気が変わるだけに、どのように選んだらいいのか悩むかと思います。タイルの大きさやどういった素材を使用するかによって外観にも影響が出てきます。
ご家族だけでなく、お客様を気持ちよくお迎え出来る空間として、タイル選びのポイントについてご紹介致します。
サイズのあれこれ
一般的に玄関の床タイルは、10センチ角、15センチ角、20センチ角、30センチ角の正方形が多く使われており、最近では、30×60センチの長方形も使用されてきています。タイルを選ぶ際は、玄関の内と外の全体のスペースを考慮し、形状の選定をすることが基本となるでしょう。
貼り方は正方形タイルを縦横に揃えて並べ、目地が直線に入り、すっきりとしたスペースに仕上げる施工方法が多いです。通常より広い面積の玄関であれば、より大きなサイズのタイルの方が豪華な印象を与えることができます。また斜め貼りや、形状の異なるタイルを組み合わせる「パターン貼り」など、個性的なデザイン貼りもあります。
タイルの種類
外装用床タイルの多くは、吸水性が低く汚れが付きにくい磁器質になっています。耐凍害性能を有し、耐摩耗性が高く、吸水率3.0%以下/Ⅰ類と、変形や変色、劣化などを起こしにくい性質であるため、玄関の床に多く使われています。一部、せっき質(吸水率10.0%以下/Ⅱ類)の商品もありますが、湿式・無釉の製法で土ものとも呼ばれ、レンガ調タイルはこれに属します。その他タイルの種類として、陶器質(吸水率50%以下/Ⅲ類)もありますが、こちらは吸水性が高く強度も弱いため主に内装の壁に使用され、玄関の床に使用することはできません。
目地サイズ
小さめのタイルは、その多くがユニット化されており、目地幅が6㎜~8㎜で設定されているものが多い印象です。勾配のある部分などに使用でき水はけは良くなりますが、目地の面積が多くなるため汚れが付きやすくなります。大きめタイルは側面が研磨されているものが多く、目地幅を細く(3㎜~5㎜)設定できます。玄関ポーチやエントランスの印象をシンプルに仕上げる場合など、細目地が最近の主流となっています。
最近の傾向
20年程前までは小さめタイルが多く使われていましたが、現在多くの新築住宅が30センチ角を使用しています。
いわゆる『300 角玄関タイル』です*300角は寸法をmmで表したもの。30センチ角は、各メーカーが、柄や色、価格のバリエーションを豊富に揃えており、様々なデザインの住宅に取り入れらています。そのため「玄関 タイルのおすすめは?」と設計士やメーカーに聞けば、『300角玄関タイル』を紹介されるケースが多いと思います。
30センチ角タイルの風合いは、光沢のあるものやマット調タイプ、インクジェット施釉により天然石を忠実に再現したものなど、多種多様となっています。
まとめ
玄関タイルに限りませんが、タイルをご検討する際にはまずは使用する場所に適している商品であるか、カタログなどでご確認ください。カタログでは実際の商品と色味が異なって見えることが多いため、サンプルを取り寄せ実物をご確認の上、決定されることをお勧めします。
LIFE with TILE
「LIFE with TILE タイルのある暮らし」を創造するタイルメーカーのDanto Tileでは、自社製品をはじめ、天然素材の質感をそのままに再現したタイルをイタリアやスペインなど欧州から輸入しています。徹底した品質管理により、日本基準に照らし合わせた安心安全な選りすぐりの個性あふれるタイルをラインナップしています。