「ガラスでできたタイル」は広議で捉えた「タイル」として、インテリア空間の様々なシーンで活躍しています。
ガラスはタイルとは異なる質感や風合い、背景をもつ大変奥の深い素材です。
今回のタイル研究室では「ガラスでできたタイル」をテーマにガラスモザイクや異素材とのミックス、モザイクではない形状の商品をピックアップしてご紹介致します。
ガラスとタイルの共通点
ガラスとタイルは共に長い歴史をもつ素材で、ガラスは紀元前4000年より古代メソポタミアで作られたガラスビーズが起源とされており、タイルはエジプト第3王朝、紀元前2700年にサッカラのピラミッドで使用された青釉のタイルが最古であると推測されています。
自然原料を高温焼成するという製造方法や表面が汚れやキズに強くメンテナンス性に優れ経年劣化も少ないという点で共通点をもつ両素材は、古代から技術革新を経て姿形や使用用途を変えながら現代でも使用され、そしておそらく今後も使用され続けていくであろうと思われる優れた素材です。
ガラスモザイクの特徴
最も大きな特徴はカラーバリエーションです。
ビビットからシックなものまで幅広いので様々な空間に合わせることができます。
また、シリーズによって光沢感や素材の質感を選べるので飽きることなく使い続けることができます。
モザイクは小粒なものが紙やネットでユニット化されているので施工性も良く、シートカットも簡単に出来ることから、出隅・入隅が多いインテリアへ使用するシーンにおいて綺麗に納めやすいということも特徴です。
異素材ミックス ガラスモザイク
ガラスのみでなく異素材とミックスすることによりそれぞれの素材の良さを引き立て合うような組み合わせもあります。
光沢の違いによって拡散光の強さが異なり色の見え方が変わるという現象が、単一素材では表現できない意匠を生み出します。
照明との相性によって異素材ミックスの特徴がさらに空間に映えます。
モザイク以外のガラスタイル
インテリアの意匠材としての「ガラスでできたタイル」は清潔感・高級感・透明感を兼ね備えた素材であると共に、他部材との取り合いや照明との相性によって更にその魅力を引き出せる特徴をもちます。
もし「焼物タイル」が建築イメージに合いにくい場合には、「ガラスでできたタイル」の中で最適な選択肢が見つかるかもしれません。