床タイルの製品情報を見ていると、外装床/内装床(屋外床/屋内床・室内床)という表記を目にするかと思います。
どのような違いがあるのか、見ていきましょう。
1.床タイルの基本
床に使用されるタイルには、壁に使用されるタイルの機能に加えて人が歩く衝撃に耐えうる事を想定した「強さ」が求められます。
また、建物の内と外、施工する場所において雨や水がかかるのか?によってタイル床面の滑り方は変わるので、歩行者の安全を確保するために「滑りにくさ」が求められます。
一方、人が足で踏むため壁タイルより汚れる事が想定され「汚れにくさ、清掃メンテナンスのしやすさ」も機能の一つとして考えられます。
2.施釉・無釉とは?
床タイルには無釉と施釉があり、無釉タイルは「滑りにくさ」が施釉タイルよりも強よく、歩行により摩耗しても色の変化がないため公共施設、人通りの多い歩道、公園等に使用される場合が多いです。
また、施釉の床タイルは、色数が豊富で汚れにくい性質を持ち清掃等のメンテナンスがしやすい利点があり、住宅、店舗に多く使用されます。
3.外装床・内装床の違い
外装床タイルと内装床タイルを分ける方法としては「滑りにくさ」を図る「滑り抵抗値( C.S.R値 )」を目安としています。
滑りにくくすると汚れも落ちにくい、汚れを落としやすくすると滑りやすくなる。といった、相対する現象をコントロールし安全性と意匠性、タイルとしてのパフォーマンスを高められる様に開発しています。
4.滑り抵抗値 ( C.S.R値 ) の検査方法
東工大式滑り試験機
水ぬれする場所の床に使用するタイルの人の歩行での耐滑り性について適用します。
土足歩行の場合はCSR、素足歩行の場合はCSR・B測定します。CSR、 CSR・Bは、東工大式試験機(OY-PSM)を用いて、CSRはタイルの表面に泥水を、CSR・Bはタルクの懸濁液(けんだくえき)をまいて、785Nの荷重をかけた滑り片を斜め上方に引っ張り、滑らせたときの抵抗で評価します。特に数値の基準はありません。
5.まとめ
いかがでしたか。一口に床タイルと言っても様々な種類があり、使用部位によって使い分けることで安全に使用することができます。
タイルを選ぶ際にはデザインはもちろん大事ですが、使用できる場所がどこか にも注目してみてください。