外床タイルを選ぶ時のポイント

住宅の玄関・エントランスや店舗など様々な建築物で使われている外床タイルは多くの方にとって最も身近なタイルではないでしょうか。

今回のタイル研究室では玄関・エントランスに外床タイルを使用した事例を中心に外床タイルを選ぶ時のポイントや注意点をご紹介します。
建物の第一印象を左右する大切な場所でありバリエーションが豊富なだけに選ぶ時に迷うことも多いのではないかと思います。

ご参考になれば幸いです。

メンテンナンス性の高い建材「タイル」で美観を維持

空間としての玄関は外と中をつなぐ境界であり、外を歩いてきた靴底には土や砂埃、泥など様々な種類の汚れが付着しています。
中には目に見えるもの以外にもアレルギーの原因になり得る花粉などを持ち込んでいる可能性もあります。

玄関は建物の顔であるため、定期的な清掃・メンテンナンスを実施することを考えると、メンテナンス性と意匠性を兼ね添えたタイルがその真価を最も発揮できる部位なのではないかと考えています。

エヴォストーン EVS-102/600
クォーツ QUO-101/600X300

よくあるご質問 「階段タイル」

国産品の外床タイルには、ラインナップとして平階段や垂れ付階段などの「階段タイル」形状をもつシリーズもあります。
比較すると海外品で階段形状がある商品はかなり稀です。

階段形状が無いタイルを使用する時の納まりはどのようにすればいいかというご質問がよくありますが、平物タイルからカット・接着で階段形状役物を作ることもありますし、最近では平物タイルの小口を見せて勝ち負けで納めている物件を見ることも多くなりました。
勝ち負けで納める場合の注意点としては小口とタイル表面(施釉面)の色の違いが見えてしまうことや、カット・接着加工を作る場合は別途加工費用が掛かり、数量によっても価格が変わるので事前に金額や加工納期を確認することがポイントになります。

サルタス QBC-1/900X150
勝ち負けで納めた例
アウトウッド OWD-4/900X150U
接着加工品で納めた例

安全性の目安である滑り抵抗値

玄関・エントランス部位の中でも「外床」に位置する部位にタイルを選ぶ際には注意すべきことがいくつかあります。

その中でも重要な条件の一つが「滑り抵抗値」です。
いくらタイル自体が高耐久な素材であったとしても直接的に雨で濡れる部位に内床タイルのようなツルツルとした面状のタイルを選んでしまっては転倒の危険があります。

但し、この「滑り抵抗値」には計測方法により様々な基準が有ります。JIS等で明確な数値が定められていないので選ばれる際にはメーカーが外床への使用を「〇」としていることを必ずご確認ください。

レバンテ LVT-30/600X300
アウトウッド OWD-4/900X150U

海外品はさらに大型化 国産品は消費者ニーズを重視

ヨーロッパを中心とした海外品はインクジェットタイルを中心とした600角を越える寸法の「大判」で定着し、解像度の高いリアルな加飾技術により、石や木をリアルに再現した製品が次々と投入されています。

一方国産品は海外との設備の違いもあり、「防汚」など消費者ニーズに主眼を置いた機能や、環境配慮を背景に持つ商品展開で差別化を図る企業が増えている傾向が見られます。

シーリアル SLR-102/1200X600
(海外品)
アネーロ ANL-6/300H
(国産品 防汚技術:クリーンコート加工品)

様々な石種をモチーフにした大判外床タイル

弊社では海外品タイルも輸入・販売しています。
ヨーロッパではインクジェット加飾の技術が向上し、モチーフとなる石や木などをリアルに再現しています。

希少な天然石は高価で手に入りにくいですが、タイルは安定した生産が出来る上、外部で使用する時に懸念点となる吸水率に配慮がされており安心してご使用頂くことができます。

チェッポデグレ調
ピエトラデグレ PTG-102/1200X600W
ライムストーン調
ピオッジャ PIO-101/600X300W
ライムストーン調
ラゴス LAG-100/600X300
稲田石調
稲田 IND-1/600X300
*INDはインクジェット加飾ではありません。

タイルはバリエーションが豊富。シーンに合った商品を選びましょう。

タイルは意匠上の色、形状、テイストにおいてバリエーションが豊富な建材ですが、見た目だけでなく表面の滑り抵抗値や吸水率などの物性値によりどこで使用するのに適しているかを確認する必要があります。

見た目が気に入っても外部の床には使えないといったことがあり得ます。この点にご注意頂くことが重要です。

ご使用用途に合わせた選定に関するご相談は弊社最寄りの営業拠点までお願い致します。

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