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滑らないタイルありますか?防滑タイル解説します

タイルの用途

昨今の建築様式は、西洋文化の模倣から始まり日本の文化と融合し、日々進化を遂げています。

さらに、イタリアやスペインなどヨーロッパからの輸入が本格化してきたこともあり、天然石やテラコッタ、セメントなどをモチーフにした床タイルが一般的に普及してきました。

最近では戸建て住宅の玄関には、100%といってよいほど床タイルが使用されています。

床タイルは、そのサイズや表面の凹凸感や意匠性をよくするための加飾技術、磨き加工などにより表面の仕上がりが異なるため、タイルを使用する部位や建築環境によっては、すべりに対する配慮が必要です。

すべり抵抗値とは

一般的にすべりに対する評価は、O-Y・PSM(東工大式すべり試験機)を用いることにより、さまざまなすべり抵抗をもつ床に対しての評価基準としています。

人間が歩いているときの足の動きと荷重との対応を考え、床面と接触する面積が56㎠(7X8cm)のすべり片に、785Nの荷重をかけて斜め上に引っ張り、すべり抵抗を測定するものです。

すべりを測るものとその使用環境、つまり何をはいているか、床表面に存在するものは何か、どのような動作をする場所かなど実情に対応する設定によって、さまざまなすべり抵抗値を得ることができます。

このすべり抵抗値は、履物を履いて歩行する場合はC.S.R、素足の場合はC.S.R・Bと呼びます。

この試験は、JISA5209-2008陶磁器タイル、およびその試験規格であるJIS A 1509-12に採用されています。

東京都福祉のまちづくり条例(2019年3月改定版)では、履物を履いて歩行する床、路面のすべり抵抗値の推奨値をC.S.R=0.4以上としています。

使用部位が重要

すべり抵抗値の高いタイルは、表面の凹凸感やザラツキ感を施すことで、ノンスリップ効果が増し、防滑につながります。

しかしながら、すべり抵抗を高めすぎると引っ掛かり、転倒する可能性があります。

また、タイル表面の泥や砂が、白タイルは黒い汚れが、黒タイルは白い汚れが目立ちやすくなります。

逆にすべり抵抗値の低いタイルだと汚れはつきにくいですが、すべりやすくなる可能性があるため、使用部位を考慮した床タイルの選定が重要です。

クリンコート

「LIFE with TILE~タイルのある暮らし」を創造するメーカーのDantoTileは、防滑性能と清掃性を兼ね備えた防汚技術クリンコートを導入した床タイルをラインナップしています。

クリンコートは、タイル表面のミクロレベルの細かい凹部を特殊な無機質の材料でコーティングすることで、すべり抵抗を大きく低下させることなく、表面を滑らかにし、汚れが凹部に入りこまないようにしています。

お手入れも、泥汚れも水洗い等の通常のメンテナンスで簡単に洗い流せますので、お手入れの手間が省け、いつまでもタイルの美しさを維持できます。

滑りにくさと汚れにくさ両方が求められる玄関用タイルを選べれる際にはクリンコートでコーティングされた玄関タイルがおすすめです。

まとめ

すべり抵抗値は、床に使用する素材を扱っているメーカーであれば、どこでもデータを所有しています。

家を建てよう、家のリフォームをしようと考えている方は、快適で安心な家づくりのためにも、一度確認してみてはいかがですか。

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