MENU

テラコッタの再流行と、進化するテラコッタ調タイル

タイル研究室

こんにちは。ダントータイルのタイル研究室です。
今回の記事ではテラコッタ調タイルについてお話ししたいと思います。

素朴な温かみが魅力のテラコッタ調タイル。
住宅の玄関ポーチやエントランス、ベランダといった屋外床における使用でお馴染みのテラコッタ調タイルですが、今、使用シーンを拡大して再流行の兆しをみせています。

さらに、テラコッタの素朴な風合いに別のテイストを掛け合わせたユニークなコレクションも登場しています。進化するテラコッタ調タイルの魅力を余すところなくお伝えいたしますので、ぜひ最後までお読みください。

再流行の兆しをみせる「テラコッタ」

そもそもテラコッタ(terracotta)とは、イタリア語で「焼いた(cotta)+土(terra)」つまり「素焼きの焼き物」を意味します。テラコッタの特徴は下記のようなものが挙げられます。

・自然な風合い: 粘土の素朴な質感がそのまま残り、温かみのある風合いが特徴です。
・耐久性: 高温で焼成するため、耐久性があり、屋外での使用にも適しています。
・吸水性: 素焼きのため、吸水性があり、植物を育てる鉢などに使われることもあります。
・多様な表情: 粘土の種類や焼成温度によって、赤、茶色、オレンジなど、様々な色合いや質感のものが作られます。

装飾品の素材として使用されることもあり、近代建築界の巨匠、フランク・ロイド・ライトの代表作の一つとして知られる「帝国ホテル旧本館(ライト館)」は、愛知県常滑で焼かれたテラコッタで装飾されました。

帝国ホテル旧本館(ライト館)のテラコッタ装飾 ※『明治村』ホームページより

温かみのある肌合いとコーディネートのしやすさが魅力の「テラコッタ」ですが、近年インテリアのトレンドキーワードのひとつに挙げられるなど、再流行の兆しを見せています。

テラコッタ自体はけっして新しいものではありませんが、最近は屋外から屋内、また、床から壁までと、使用シーンを拡大させて注目を集めているのが大きな特徴です。さらに、単なるテラコッタの再現を超えて、テラコッタの風合いを全く異なるテクスチャーと掛け合わせたタイルも新たに登場しています。国際的な見本市であるミラノサローネでも昨年頃からテラコッタの素材やカラーが目立ってきているようです。欧州を中心に、テラコッタの質感やカラーへの注目が集まっています。

「テラコッタタイル」は本来、表面に釉薬を施さず無釉で焼き上げるものを指しますが、日本においてはテラコッタの風合いを表現した「テラコッタ調タイル」や「テラコッタ風タイル」に馴染みがあり、その商品のラインアップが充実しています。本物のテラコッタは素焼きのため吸水率が高く撥水処理などをしなければ汚れやすいのですが、テラコッタ調タイルはタイルの特徴である高温焼成により水に強く、高い清掃性を実現しています。

そんなテラコッタ調タイルの魅力は何といっても素焼きの自然な質感と、土色(オレンジやブラウンといった柔らかな暖色)が見せるやさしい風合いです。落ち着いた印象で主張しすぎないので、様々なテイストや空間に調和しやすいのも、うれしいポイントです。日本でも玄関ポーチやベランダ、テラスといった屋外床で以前から使用されてきました。水はねのあるキッチンの床に、フローリングの代わりに使用されるケースもあります。

現在、日本の市場で広く流通しているテラコッタ調タイルは、主に中国やベトナムなどのアジア諸国で生産されています。300角の平タイルを筆頭に、各メーカーから多様なデザインのバリエーションが、比較的安価な価格で販売されています。

進化したテラコッタ調タイルのご紹介

テラコッタ調

Terra Mold(テラモード)

テラコッタの自然な焼きムラを楽しめるのがTerra Mold(テラモード)です。形状は、土らしい素朴なテクスチャーが活きるフラット面と、ボーダーを描く立体構造が壁面にアクセントを加えるレリーフ面をラインアップ。

アイボリーから赤みのオレンジ、灰がかったブラウンまで、全6色の繊細な暖色系のカラーパレットとなっています。野暮ったさを感じさせない、くすんだ色合いのテラコッタ調が壁面に取り入れやすいコレクションです。

テラコッタ調の風合いを掛け合わせたユニークなコレクション

toukoh(トウコウ)

テラコッタの素材感にまったく別のテイストを掛け合わせたユニークな製品です。

toukohは、テラコッタ調のカラーに和紙の風合いを重ねた、柔らかな風合いのタイルです。光を透過するタイルとなっています。
釉薬の色むらで自然光の下でも豊かな表情をみせるtoukohですが、透光させることで、自然光の下とはまた違った印象が生まれます。テラコッタ調の風合いと灯りの温もりが相性抜群です。

Clay Art(クレイアート)

セメントと粘土という素材のダイナミックな組み合わせからインスピレーションを得たコレクションです。イタリアでの流行から日本でもここ数年でセメント調・コンクリート調タイルが人気を集めていますが、セメント・コンクリートが醸し出すシンプルなイメージを踏襲した商品が多く販売されています。

2024年9月発売のClay Art(クレイアート)は、セメントのテイストにホワイト、ナチュラル、ベージュ、レッドブラウンなどのテラコッタ色を取り入れるだけでなく、粘土の質感を加えることで、より自然な大地をイメージしたオリジナルなデザインの600角サイズの床タイルです。

テラコッタカラー

Dimple(ディンプル)

テラコッタの温かみあるカラーを取り入れるのもおすすめです。

Dimple(ディンプル)の適度な華やかさと温かみを感じさせるテラコッタの色合いは、調和のとれた明るい内装空間づくりのヒントとなるのではないでしょうか。サイズは150×50で、面状はフラット面と商品名の由来となった「えくぼ」のような凹み面をご用意しています。凹み面を全面に使用することでユニークな壁面を演出します。

まとめ

今回は、再び注目されているテラコッタの魅力と、その風合いを生かした最新のコレクションをご紹介しました。

テラコッタ調タイルは、その温かみのある風合いと多様な表情から、様々な空間で活躍できる建材です。ぜひ、お客様のお住まいにテラコッタ調タイルを取り入れて、あたたかみのある空間づくりを楽しんでみてください。

ダントータイルでは、今回ご紹介したようなテラコッタ調タイルをはじめ、様々な種類のタイルを取り扱っております。お住まいの空間づくりをお手伝いさせていただきますので、お気軽にご相談ください。弊社Webサイトから無料サンプルの請求も可能ですので、ぜひ手に取ってご確認ください。


タイトルとURLをコピーしました