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タイル仕上げの床暖房?そのメリットや施工、床暖房対応の当社おすすめ商品をご紹介!

タイル研究室

こんにちは。ダントータイルのタイル研究室です。早いもので今年も残すところあと半月となりました。12月に入り寒さが増してきましたので、今回の記事では床暖房のタイル仕上げについてお話ししたいと思います。

床暖房の仕上げ材はフローリングがその大半を占めると思いますが、タイル張りにしたいという方も多くいらっしゃいます。今回はそのような方の為にタイル仕上げの床暖房についてご紹介したいと思います。

タイル床暖房のメリット

機能面

高い熱伝導率と蓄熱性

土や砂など自然な素材から作られるタイルは、木材と比較して熱を伝えやすく、熱伝導性がフローリングの約10倍で、床暖房の熱を効率よく部屋全体に広げます。そのため、より早く、そして均一に部屋を暖めることができます。

タイルと発熱体の間に捨て貼り合板がある為、床暖房としての立ち上がりにはフローリングより若干時間がかかりますが、タイルは蓄熱性(熱を蓄える力)が非常に高く、一度温まると熱はゆっくりと放出されます。そのため、暖房を切ってもしばらくの間温かさを保つことができます。電源を切ってから床面が冷めていく温度は、一時間当たりタイルで約-4℃、フローリングで約-8℃であり、2倍近くタイルは蓄熱性に優れ、暖かさがより長く持続することがわかります。

ペットに最適

最近ペットを飼われる方が増えていますが、タイルはペットとの暮らしに最適な建材です。強度が高いためペットの爪による傷がつきにくく、水を吸収しにくいためおしっこの汚れも心配ありません。

ただし、光沢のあるタイルは滑りやすく、ペットの関節に負担がかかるため、マットな質感のものを選ぶと良いでしょう。

お手入れの簡単さ

タイルは何と言ってもお手入れが簡単です。

フローリングのようにワックスがけも不要で、もし汚れても軽く拭き取るだけで美しさが保てます。タイルは吸水性が低く、汚れが付きにくいため醤油などが染み込む心配もありません。また薬品にも強く、油のはねるキッチンの床でも中性洗剤を使った水拭きができ、アレルギーの原因となるダニやカビの繁殖を抑えることができます。汚れが気になるトイレにもおすすめです。

高い耐久性

磁器タイルは1200度以上の高温で焼いた建材で、火に強く火災の危険性が低い素材です。そして非常に硬く傷つきにくいため、経年による劣化もほとんどありません。

また強度の面では、当社で実施した耐荷重試験では、1トン以上の荷重にも耐えることが実証されており、リビングにピアノのような重量物を置いても、キズが付いたり、凹んでしまったりということもありません。ただし、床面に隙間のない家具などを直接置くと熱がこもることがありますので、板などをはさみ隙間を作るとよいでしょう。

意匠面

タイルは種類が豊富で、様々な色や模様、質感を選ぶことができます。そのため、インテリアに合わせて自由にデザインすることができます。一言でタイルと言っても様々な種類がありますが、ここ数年でタイル業界ではインクジェット施釉の出現により、今までには無かった様々な意匠を作ることが出来るようになったことがポイントです。

例えば木目調タイルは、最新の3Dインクジェット技術により、節の模様が入ったものや、朽ちたようなデザインのものもありますが、型ではなく釉薬で凹凸を付けています。また、天然石・大理石調タイルは、本石から数十パターンのデータをスキャンし柄を再現したものもあり、それ以外にもコンクリート調、テラコッタ調など様々な意匠のタイルがあります。

豊富なデザインの中から選ぶことのできるタイルは、どんなインテリアにもマッチする仕上げ材です。

施工について

床暖房の上にタイルを施工する際、気を付けていただきたい点が何点かあります。

まず床暖房の熱源選びです。床暖房の種類によっては、選べる仕上げ材に限りがあるようですので、必ず熱源メーカーで「タイル張り用」として指定されている商品をお選びください。

タイルへのリフォームでは、床の厚みが変わり、ドアとの間の隙間が狭くなる可能性があります。ドアの開閉に支障が出ないか、また、床とドアの間に段差ができないかなど、細かな部分まで、リフォーム業者にご相談いただくことをおすすめします。

次に仕上げタイルの施工について説明します。

木造住宅では、床下地が合板のため、歩くとどうしてもたわみが発生します。従来の施工方法では、モルタルでタイルを張り付け、セメント目地を詰める「湿式工法」が一般的でした。しかし、この方法では下地のたわみに追従できず、タイルや目地が割れてしまうという問題がありました。また、湿式工法は高コストで工期が長くなるというデメリットがあり、しかも最下階にしか施工ができないという大きな制約がありました。

現在、タイルメーカー各社では、床暖房上にタイルを張る工法を開発しており、当社では「ダンフロアーほっと工法」としてご提案しています。この工法は、モルタルを使用する湿式工法ではなく、タイルの下地合板に接着性が高く熱に強い専用の接着剤でタイルを張り付け、目地には樹脂系の目地材を使用する「乾式工法」です。この工法により、下地のたわみに追従しやすく、タイルや目地の割れを防ぎやすくするだけではなく、湿式工法に比べ養生期間が短く、工期は約半分の日程で完了することができます。

床暖房対応のおすすめ商品

タイルは熱に強く、理論上は全ての床タイルを使用できますが、当社ではお客様の安全性を第一に考え、内装床タイルの中から、表面のザラツキが少ない滑りにくいタイルを厳選しています。長年培ってきたタイルに関する知見を活かし、擦れた際の衣服の破れや、エッジ部分での足への引っかかりなど、細心の注意を払い、安全性の高いタイルのみを推奨していますので、安心してお使いいただけます。

その中から、人気が高く、デザイン性も優れたおすすめのシリーズを3つご紹介します。

CTO コット

ナチュラルなカラーが様々な空間にマッチするイタリア製のコンクリート調タイルです。赤みがかった色合いは、インテリアに焼き物らしい温かみを与えてくれます。雪国の住宅でご採用いただき、高評価をいただいています。

TVT トラベルティーノ

※600X300RG面は壁用で、床にはご使用いただけませんのでご注意ください。

長方形のフォルムと豊かなパターンが魅力のトラバーチン調インクジェットタイルです。

トラバーチンは、石灰岩の一種で、平行な縞模様と無数の小さな穴が特徴的な、大理石の一種として分類される天然石で、その特徴を忠実に再現したシリーズです。

GSY 玄昌

GSY 玄昌は、自然石の玄昌石の深い黒色と独特の模様を再現した、国産のタイルです。このタイルは、300角と150角のサイズをご用意しており、玄関やテラスなど屋外の床にも使用できるため、室内と屋外をシームレスに繋ぎ広々とした空間を演出できます。

まとめ

最後までお読みいただきありがとうございました。

タイル床暖房は、高いデザイン性と機能性を兼ね備えた、快適な住空間を実現する最適な選択肢です。

タイルは、高い熱伝導率と蓄熱性を持つため、床暖房の熱を効率よく部屋全体に広げ、足元からじんわりと温まります。また、豊富なデザインバリエーションがあり、理想の空間を叶えることができます。

高いデザイン性: 様々な色や柄、質感のタイルから、あなたのインテリアにぴったりのものを選べます。

高い機能性: 床暖房の熱を効率よく伝え、快適な温度環境を実現します。

耐久性・メンテナンス性: 長く美しく、お手入れも簡単です。

タイル床暖房は、初期費用はかかりますが、その後のランニングコストは抑えられ、長寿命であるため、長期的に見ると非常に経済的です。

足元から部屋全体を均一の暖かさで満たすタイル仕上げの床暖房で、心も体も暖めてみませんか?

ダントータイルでは、Webサイトからカタログや無料でのサンプルの請求が可能です。ぜひ手に取ってご確認ください。またタイルを検索する際、最適なタイルがご不明な場合は弊社までお気軽にお問い合わせください。


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