タイルという建築材料からどんなデザインを想像しますか?
昔ながらの浴槽の壁、トイレ、キッチンなどが一般的かと思います。今、世界では思わず目を見張るようなデザインのタイルが次々と登場してます
素材モチーフのタイル
タイルのデザインのトレンドでは、「木」「石」「メタル(鉄)」「錆」などの素材をモチーフにタイルの表面に上手に表現してます。
デザインに加えて、表面の手触り感まで拘った「逸品」には惚れ惚れしてしまうほどです。
デザインが生まれる国、イタリア。
これらのいろいろなデザインは、一つを創り上げるだけでも大変な苦労と発送が必要です。では、新たなデザインのタイルはいったいどこで生まれているのか?
それが、デザインの生まれる国、イタリアです。
イタリアと言えば、ファッション、ファニチャー、高級車などファッションセンス溢れる場所のイメージが強いと思います。タイルも同様で毎年、さまざまな新デザインのトレンドが登場しています。
その発表の場となっているのが、世界的な国際見本市 「チェルサイエ/Cersaie」 です。
世界中が注目する展示会、Cersaie/チェルサイエ
チェルサイエは、毎年、(9月末)に、ボロネーゼや発泡赤ワインのランブルスコなどが有名なイタリアのエミリアロマーニャ州にあるボローニャ市(Bologna)のイベント会場BolognaFiereにて開催されています。2019年の開催では、16万1千㎡の展示スペースに、889社が出展して、約11万2千人(171ヶ国より)が訪れている事からも規模の大きさとタイルがどれだけ注目されているかが分かって頂けるのかなと思います。もちろんイタリアのメーカーや、商社の展示が多いですが、イタリア以外の諸外国から342社が出展しています。実は、日本から出展している企業さんもいます。
では、実際にどのような物が展示してあるんでしょう。2019年の開催にはダントー商品調達チームが視察に訪れましたので、展示会の雰囲気をご紹介します。
石のようなデザイン
マーブル(天然石)柄のタイル(床/壁)
最新インクジェットマシンで加飾したデザインは本石そっくりです。
3,4年ほど前から本格的に登場し、毎年グレードアップしているトレンド柄です。
2019年の展示会で突如として登場したこの派手さ満喫のマーブル柄デザインです。
床?のイメージだったですが、 いろいろな展示ブースで壁面にデコレーションしていて、インパクトが強すぎました。
ドット(斑) 柄のタイル(床/壁)
3年前くらいから登場してきた「ドット(斑)」が大きいこの柄は床壁両方に、張られていました。
メーカーによってはタイル表面にも凹凸を持たせて、触った後の「これは石?」 と思わせるような仕上がりは逸品でした。
メタル(鉄)柄のタイル
この錆風の雰囲気は、メーカーの方々はメタル風と呼称してました。
ラフ感は、住宅というよりも店舗で使って欲しい化粧板のイメージです。
6,7年前にメタル系のデザインが流行した時代もありましたが、最近は全然見なくなっていたので、今回登場しました。
メタルデザインブームの再来かもです。
アンティークなレトロ調タイル
このアンティーク感を持たせた壁面は、自然なスレたような色落ち具合も表現していて、見てて引き寄せられる感覚です。
まとめ
毎年、このような「復刻!」的なタイルは出展されるのですが、工夫されててさすがだなと思います。
ごく一部ですが、これらのようなタイルが所狭しと展示されていて、9月4週目の月曜日~金曜日まで開催されます。実は、1日歩くだけでも20,000歩は突破できちゃうほど広い会場です。
ただ、1日あっても走破できないくらいの数ですが。
展示会後は、ボローニャの街でパルメザンチーズに、ワインになど美味しいものがたくさんです。
イタリアに行く機会があれば、ぜひ、お立ち寄りください。