タイルとタイルの継ぎ目の部分、「目地」。
細かいところなのであまり注目されない部分かもしれませんが、実は目地の色・種類によって仕上がりの印象が左右されることもあるんです!
1.そもそも目地って何?
目地材は
・タイルの寸法誤差の吸収
・外部からの水・汚れの侵入阻止
・張付材の補助的役割
といった機能面に加えて、意匠的な面でもタイルの引き立て役として活躍します。
2.意匠面での目地の役割
同じタイルを使っても目地材の色調や目地詰め方法を変えることで、仕上がりの雰囲気をがらりと変えることも可能です。
どちらも同じタイルを使用して、目地の色だけ変えています。
目地の色が違うだけでタイルの色自体も変わって見え、印象もかなり異なって見えますよね。
モルタル目地材の成分はセメント+骨材に少量の添加剤(顔料・防水材など)です。
小さな骨材を使うほど目地の仕上がりはシャープな質感、
大きな骨材を使うほど目地の仕上がりはラフな質感、
となります。
3.施工箇所による目地の使い分け
外装壁
大きな骨材を使用した目地材は、荒々しいテクスチャーの外壁タイルとの組み合わせの相性がよく、レトロな風合いを表現するにはぴったりです。
内装壁
小さな骨材を使用した目地材は、主に内装壁面で施ゆうタイルやガラスモザイクと組み合わせることでタイルの色鮮やかさを、より一層引き立てます。
一般的に内装壁タイルの目地幅は2~3mm程度で、外装壁タイルは5~10mm程度です。
このタイルの寸法特性に合わせて
*使用目地幅が細い内装用目地材には小さな骨材を配合し、
*使用目地幅が広い外装用目地材には大きな骨材を配合しています。
また内装用目地材はキッチン・浴室等での使用を想定し防カビ材も配合しています。
床
なお、居室床など合板下地の場合は、モルタル目地では目地割れのリスクがありますので
下地の挙動に追随できるような弾性をもった目地材の使用が必要となります。
目地使い分けの注意点
骨材の大きな外装用目地材を、細い目地幅へ詰めようとすると目地底まで十分に充填することができず目地材として十分な機能が果たせない恐れがあります。
逆に小さな骨材の内装用目地材を、太い目地幅で使用すると目地モルタルが硬化する過程でひびが入ってしまいますので目地幅に応じた適切な目地材の選択が重要です。
4.目地ご紹介
<ダントーでは目地幅に応じた各種モルタル目地材をご用意しております>
ブリックモルタル
( 目地幅8~15mm程度 )
*粗面仕上げの目地材で荒々しいテクスチャーのタイルと相性が良いです。
ほたる目地
( 目地幅8~15mm程度)
*太目地に対応し、ほたるの光のような淡い斑点が浮かび上がることが特徴の目地材です。
メジフィット
( 目地幅3~10mm程度 )
*外装壁・床用の一般的な目地材。すっきりとした印象です。
メジフィット プリネカラー
( 目地幅3mm以下 )
*内装壁用の目地材。防カビ剤が配合されており水回りで安心して使えます。
5.まとめ
いかがでしたか。同じ色のタイルを使っても、目地の色や種類が変わるだけで印象が変わります。
タイルを選ぶ際には、是非 目地も併せて検討してみてください。
LIFE with TILE
「LIFE with TILE タイルのある暮らし」を創造するタイルメーカーのDanto Tileでは、自社製品をはじめ、天然素材の質感をそのままに再現したタイルをイタリアやスペインなど欧州から輸入しています。徹底した品質管理により、日本基準に照らし合わせた安心安全な選りすぐりの個性あふれるタイルをラインナップしています。