天然石を建築材料として使う歴史は古く、石材に高い耐久性があることは、石を使った古代ローマ時代やギリシャ時代など多くの歴史的建造物が現存していることからも実証されています。
天然石の持つ意匠性
近年、建築における商業スペースやマンション、オフィスビルにおいても、必ずと言っていい程、天然石を建築に活かした空間に採り入れています。
それは、天然石が醸し出す美しい色彩や光沢、柄のバリエーションが、建物の意匠やデザイン性の面でも広く好まれるからでしょう。
天然石からタイルへ
天然石には高い耐久性があるとは言っても、使用する場所や頻度によって表面の光沢落ち、経年変化による汚れの付着により、本来の意匠性が損なわれる場面もでてきました。
しかし、タイルにおいては 圧縮、曲げ、引張り、せん断強度、吸水性など天然石を超える性能を有しながら、天然石独特の風合いを最新鋭のインクジェット加飾技術により再現することができました。
天然石を再現したタイル
チェッポデグレ
チェッポデグレはイタリアの伝統建築に使われている、斑点模様が美しい石種です。
大小の斑点模様が特徴的で希少性が高いチェッポデグレは、古代ローマ時代を想起させるクラシックさと現代ヨーロッパのモダンさを合わせ持つ意匠です。
ライムストーン
ライムストーンは海中で貝やサンゴの死骸が沈殿・堆積し、長い年月を経て固まった石種です。
やわらかな質感が特徴で、ベージュやグレーといった落ち着いた色合いが主流です。
クォーツサイト
クォーツサイトは、砂岩が地殻変動によって圧縮されて固まった石種です。
流れるような柄が特徴で、含まれる酸化鉄やミネラルなどの量によって、ピンクや赤っぽいものから黄味やオレンジがかったものまで様々な色の石が存在します。
まとめ
建物のメインステージに、天然石モチーフの風合いやデザイン性を忠実に再現したセラミックタイルを採用することによって、こだわった建築空間を演出することができるでしょう。