Danto Tileでは「LiFE with TiLEタイルのある暮らし」をコンセプトに、タイルのより豊かな可能性を求め「タイルのある快適な暮らし」をお届けするという想いのもと日々活動しています。
突然ですがこの「タイル」という名称がいつから使われているかご存じでしょうか?
名前と存在が知られているこの「タイル」ですが、今回はその名称と歴史を、当社の歴史も交えてご紹介していきたいと思います。
■タイル名称が統一された記念日
1922年(大正11年)4月12日、東京上野で開催された平和記念博覧会において全国タイル業者大会が開催され、化粧煉瓦・貼付煉瓦・装飾煉瓦など、様々な名前で呼ばれるようになったことから「タイル」という名称に統一することが決まりました。
2022年は名称統一からちょうど100年を迎えることから、全国タイル工業組合では、「タイル名称統一100周年記念プロジェクト」を発足し、タイルに名称統一することが決まった4月12日を「タイルの日」として記念日登録するとともに、プロジェクトを象徴する100周年記念ロゴマークを制作しました。
■ロゴマークについて
このロゴマークは100(横)と百(縦)を同時に表現しており、名称が「タイル」に統一された「起源」から100年の節目を迎え、再び「起点」とし繋がり広がるイメージを、幾何学で表現しています。
日本を象徴するライジングサンの赤い丸(起源)、個性的なシルバーの10角(起点)は、クリエイティブな未来をイメージしています。
■日本におけるタイルのルーツ
西暦588年頃、仏教建築と共に伝来した瓦や塼(せん)。中国の製造技術をもとに日本初の本格的な寺院「飛鳥寺」が建立され、建材として用いられた瓦が日本におけるタイルのルーツといわれています。
それから時代の流れと共に、敷瓦、腰瓦、壁瓦、貼付瓦煉瓦、化粧煉瓦など、様々な名前で呼ばれるようになり、「タイル」という名称に統一されたのは1922年(大正11年)。東京上野で開催された全国タイル業者大会で制定され、2022年4月12日、節目となる100周年を迎えます。
戦後、高度経済成長期を迎えると、タイルの在り方も形を変え、工業製品としての高性能な品質や精度、そして機能美が求められました。それと同時に、焼き物としての情緒や美しさ、豊かな意匠性を併せ持つ理想の建築材料を目指し、切磋琢磨してきました。
■Danto Tileの100年前
私たちDanto Tileの歴史は文政年間に淡路島(現在の南あわじ市)で賀集珉平翁が珉平焼を始め、藩主蜂須賀公のお手窯として花器、茶器を作り、淡路焼として名声を博したことから始まりました。
1885年 | 現在の本社所在地である阿万工場(現淡路島工場阿万)に 「淡陶社」を設立。 *珉平焼を継承し食器、花器、玩具などを製造販売。 |
1892年 | タイル生産を開始、食器、花器等と共に輸出。 |
1893年 | 商法実施により、日本郵船に次ぎ日本で2番目の 株式会社「淡陶株式会社」に改称。 |
1901年 | 輸入タイルと同じレベルの国産タイルを完成、 わが国で内装タイル製造の先駆けに。 |
1908年 | タイルの乾式成形を完成させ、成形機による 本格的内装タイルの製造を開始。 |
1922年 | タイル名称統一の同年、弊社福良工場に 皇太子殿下(摂政宮殿下)がご来場。 |
1987年 | 福良工場に技術研究所を併設、原材料や施工材料を追求、 新製品の開発、製造工程における品質管理の徹底 |
2000年代には淡路島工場で品質保証に関するISO9001、環境保証に関するISO14001の認証を取得し「企業の社会的責任」を果たすべく現在でも真摯に取り組みを続け現在に至ります。
■次の100年に向けて
タイルは建材の中でも長い歴史の中で培われてきた伝統と技術の進歩による先進性を兼ね備えた稀有な素材です。
サステナブルな社会の実現が世界的に求められる中、私たちDanto Tileは次の100年に向け、伝統を守り、技術を磨き、経験を積み、こだわりをもって作ったタイルをより多くの皆様に、知って頂きたいと考えています。
私たちDanto Tileは引き続き「ものづくり」を通じてタイル業界の発展のため、そして持続可能な社会実現に向け、努めてまいります。
■Danto Tileこだわりの技術でつくられるタイル
TPR テフラ
積層した火山灰のような面状・色ムラが深い趣を創出。異なる形状や厚さを組み合わせ立体感のある壁面に。
■時代を越えるロングセラー
QF クイーンフロアー
天然みかげ石を再現。豊富な形状をもち、防汚技術「クリンコート加工」を施した表面はメンテナンスも容易。GC グラニオン
多様なシーンに調和するシンプルな石面調タイル。 クリンコート加工で滑りにくく、汚れにくい。以上、「タイル」名称の歴史に加えて当社の歴史もご紹介いたしました。
この記念すべき100周年を迎えるにあたり、DantoTileもタイル業界のより一層の発展に尽力してまいります。