手張り工法(床)
概要
タイル裏面全面に張り付けモルタルを塗り、木ゴテ押さえしたモルタル下地面 にたたき押さえして張り付ける工法。
ポイント
①比較的小規模な面積(100㎡程度まで)の場合に適用。
②タイルの大きさは200角程度まで。
③下地面の清掃は充分に行い、適度に水しめしする。
④モルタルの転圧は、車両の通過が予想される場合はローラーによる転圧。一般的な個所ではコンパクターを用いて充分に転圧する。(住宅玄関ポーチの床などでは木ゴテ押さえでもよい)
⑤タイル裏面に空隙が生じないよう充分タタキ押さえする。
工法 | 敷きモルタル | 張付けモルタル | |||
---|---|---|---|---|---|
セメント | 細骨材 | セメント | 細骨材 | 混和剤 | |
セメントペースト張り | 1 | 3〜4 | 1 | – | – |
圧着張り | 1 | 3〜4 | 1 | 1〜2 | 適量 |
概要
張付けモルタルを下地側、タイル側両方に塗布する工法。モルタル下地とタイル裏面の両方にポリマーセメントモルタルを塗布し、クシ目(5~7㎜)を立てた後、タイルを張り、タイルの上からBBガン(振動工具等)を用いて圧着する。
ポイント
①大型で厚手のタイル張りに適用。100角程度のタイル張りには不向きな工法。
②下地面の清掃は充分に行い、下地処理剤(吸水調整剤)を塗布しておく。
③オープンタイムを取りすぎないよう注意する。
④張付けモルタルは必ず下地とタイルにこすりつけた後、クシ目(5~7㎜)を立てる。
⑤タイルを張付ける際には下地のクシ目とタイルのクシ目をあわせる。
⑥タイルと下地の間に空隙が生じないよう充分BBガン(振動工具等)を用いて、揉み込んで圧着する。
⑦伸縮目地を縦横とも3m ピッチ、囲まれた面積が10㎡以内で必ず設置する。
工法 | 張付けモルタル | ||
---|---|---|---|
セメント | 細骨材 | 混和剤 | |
改良圧着張り | 1 | 1〜2 | 適量 |
概要
木ゴテ押さえしたモルタル下地面に壁面における圧着張りと同様の方法でタイルを張り付ける工法。
接着剤張り
金ゴテ押さえしたモルタル下地面またはボードなどの下地面に、有機質接着剤を塗付、タイルを張り付ける。この工法は、内装の水掛りのない個所に適用する。
ポイント
①大きな面積の床面、寒冷地、階段・段鼻、車道など衝撃や重歩行の床に適した工法。
②要所に伸縮目地を設ける。
③下地面の清掃は充分に行い、適度に水しめしする。
④オープンタイムを取りすぎないよう注意する。
⑤タイル裏面に空隙が生じないよう充分タタキ押さえする。
⑥300㎜角を超える大型のタイルの場合、クシ目の山高さ10㎜のクシ目鏝を用いて、同じ方向にクシ目の向きを揃えて塗り、BBガン(振動工具)を使用して、タイル裏面に空隙ができないよう揉み込んで圧着する。
工法 | 張付けモルタル | ||
---|---|---|---|
セメント | 細骨材 | 混和剤 | |
圧着張り | 1 | 1〜2 | 適量 |
その他の施工法